本番になると身体が動かなくなる
以前、継続サポートをさせていただいているボクシング選手から
「試合になると身体が重たく感じて、全然思うように動けなくなる」
と相談を受けたことがあります。
私自身も元実業団アーチェリー選手ですので、そのような経験を試合でしたことは何度もあります。
いつもと感覚が違う…
試合になると〇〇な感じ…
身体が重く感じる、フワフワする…
などなど、スポーツ選手にとってはよくある経験なのではないでしょうか。
そこで、試合への臨み方、試合までの準備をテーマにコーチングセッションを行いました。
まずは現状を把握することから始める
- 良い時と悪い時の違いは何か
- 身体が重いと感じる時はどういう状態か
- 本当はどんなプレーがしたいか
- その状態になるためにどのような準備ができそうか
など
現状起きていることを確認し
更に掘り下げ
ありありと試合の状態をイメージし
ベストパフォーマンスが発揮できるよう試合数日前~試合直前の準備を整理。
そして試合中に意識することなどをコミュニケーションをとりながら共に探求していきました。
この選手の場合
『試合は練習とは違うものだ』
『試合になると身体が重く感じてしまう』
と過去の経験から思い込んでしまっていたようです。
そのような場合は、今回のコーチングセッションのように
何が起きているかの現状把握をし
そうなってしまう原因が明確になることで
必要な対策やアプローチが見えてきます。
コーチング後には
「次の試合が今から楽しみになってきました!」
「このイメージなら身体も心も良い状態で試合に臨むことができそうです!」
と一気に表情が明るくなりました。
そして1週間後の本番当日。
「今日は試合前からワクワクしていて、前回のセッションで創ったイメージを試合前に思い返し、そのまま試合に入ることができました!
身体もすごく軽くて、最後まで自分のボクシングをすることができ、勝利することができました!」
と、わざわざ試合後に電話で結果を知らせてきてくれました。
メンタルコーチング・メンタルトレーニングは魔法ではありませんし、一朝一夕で結果に繋がることを約束するものではありません。
しかし、この選手の場合はメンタルコーチングにより思い込みという気持ちの壁が取り払われたことで、すぐに試合でのパフォーマンスに繋がりました。
この選手は自分の強みやファイトスタイルも分かっていて、ボクシングが好きで、とても練習熱心なのですが、
「メンタルが弱いんです…」
「本番になると身体が動かなくなるんです…」
と自分で自分に言い聞かせてしまっていたようです。
人は思い込みの中で生きている
人は意識している、していないに関わらず
自分に対する思い込み
人に対する思い込み
世の中に対する思い込み
など、常に「思い込み」を持って生活しています。
その中には
持ち続けたほうが良いものと
持っていないほうが良いもの
の両方が存在します。
それらを『自分にとっての素敵な未来』をより実現させるための思い込みへと変えていける
そのお手伝いができるのがメンタルコーチングです。
コーチングは自ら未来を創るもの
この信念を胸に、今後も選手に寄り添うコーチングを心がけていきたいと思います。