メンタルを強くするとはどういうことなのか

メンタル強い弱いで終わらせるのはもったいない

 

 

「メンタル弱いので強くしたいです」

「この選手メンタル弱いんで何とかしてやってください」

 

メンタルが弱い

 

現場でよく聞くフレーズであり、相談されるときの入り口もまずはこの言葉であることが多いです。

 

では「メンタル」とは?

何のことを指しているのでしょうか。

 

「メンタルが弱い」って?

どういう状態のことなのでしょうか。

 

 

単に『メンタル強い弱い』で終わらせてしまうともったいないことが起きてしまいます。

 

 

今回のコラムでは

 

スポーツメンタルコーチングにおける「メンタル」とは

「メンタルを強くする」とはどのようなことを指すのか

 

について解説していきます。

 

 

自分との対話の質を高める

どうしてもメンタルというと

 

本番に強い弱い

モチベーションが高い低い

 

というところにフォーカスされがちです。

 

 

ENnectionが行うスポーツメンタルコーチングでは

 

メンタル≒自分との対話(コミュニケーション)

 

メンタルを強くする≒自分との対話の質が高い(コミュニケーションの質が高い)

 

として扱っています。

 

 

この自分との対話のことを

 

自分会議

 

と呼び、自分会議の質を高めることがパフォーマンスアップに繋がるということを信じて

 

コーチング(相手の中にある答えを引き出す)という関わりを通して選手や指導者の

自分会議力を高める

自分会議を促進する

お手伝いをしています。

 

 

まずは現状把握

例えば

「緊張していつも通りの力が発揮できない(=メンタル弱い)んです」

という選手をよくサポートさせていただきますが

 

このような選手にはまず

 

『緊張していつも通りの力が発揮できない』ってどういう状態?

 

と問いかけます。

 

そうすると選手は、自分自身がどのような状態になっていて、それによりどんなことが起こっているのかを語ってくれます。

 

更に

 

『緊張』するとどういう状態になるのか

『緊張』って何に対してしているのか

 

ということを聴いたり

 

『いつも通り』とは何ができていることなのか

『いつも通り』だとどんな景色が見え、どんな音が聞こえ、どんな感覚なのか

 

なども聴いてみます。

 

そうすることで、まずは選手自身の現状把握が進みます。

 

 

本当はどんなプレーがしたいのか

現状把握が済んだら次のステップは

 

「じゃあ本当はどうなりたい?」と問いかけます。

 

こう問いかけることで

 

緊張を無くしたいのか

そもそも緊張しないようになりたいのか

緊張している状態でもこんなプレーができると良いというところが見えてくるのか

 

などなど、1人ひとりの価値観や本当はどんなプレーがしたいかが見えてきます。

 

それを更に深掘りし、どんどん具体化していくことで、選手自身もイメージが明確になっていきます。

 

 

そうなるためにできることは何なのか

『本当になりたい姿』が明確になったら、もう自ずと答えは見えてきます。

 

「じゃあそんな姿になる(プレーをする)ために何ができそう?」

 

こう問いかけることで

 

プレー中に意識したほうが良さそうなポイント

事前準備でのチェックポイント

身体の感覚やイメージ

自身や仲間とのコミュニケーション

 

などなど、本当になりたい姿になるための具体的な行動が見えてきます。

 

あとはその仮説に基づいてチャレンジしてみるだけです。

 

チャレンジして上手くいけば緊張への具体的な対応策が見つかったということですし

上手くいかなければそれを振り返り、また次の仮説を立てることで成長サイクルを回していきます。

 

 

自分会議力を高めることがパフォーマンスの向上に繋がる

このように

どんな場面でも緊張しないようなメンタルを目指すのではなく
着実に自分とのコミュニケーションの質を高めたり
チャレンジを促進させることで成長サイクルを加速させていくようなアプローチ

がメンタルコーチングです。

 

『メンタル強い弱い』ではなく

 

自分とのコミュニケーションの質を高める=自分会議力を高める

 

ことで

  1. 今何が起きているのか
  2. 本当はどうなりたいのか(どんなプレーがしたいのか)
  3. そうなるために何ができそうか

が明確になり、本番発揮力の向上や、練習の質の向上モチベーションマネジメントなどができるようになります。

 

 

『本番に強い弱い』だけにフォーカスするのではなく

 

  1. 自分の人生を創る、クリエイトするための自分との対話(人生全体)
  2. 目標に向けて自分自身をマネジメントするための自分との対話(アスリートとして)
  3. 今この時間の意識をコントロールするための自分との対話(パフォーマンス)

 

この3つの対話の質の向上が

パフォーマンスの質、人生全体の質の向上に繋がります

 

 

スポーツメンタルコーチは

 

自分自身とのコミュニケーションの質を高める=自分会議の質を高める

 

ための関わりをすることで

ワクワクするようなチャレンジをベースとした成長サイクルの加速を可能にし

パフォーマンスの向上から人生の質向上までをサポートします。

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