メンタルサポートさせていただいている青山学院大学アメリカンフットボール部の皆様に、チームセミナーをさせていただきました。
今回は新チーム始動のタイミングということで、
・新幹部向け
・新4年生向け
・全体向け
の3本立てでした。
相手目線を体感するチェアワーク
幹部向けコーチングでは、新幹部の皆さんがチームビルディングを考える時間として、人間関係やチームの状況を把握するときに有効なイスを使ったワークを行っていただきました。
まずはイスを使って現状把握
このワークでは、まずイスを使って登場人物の位置や距離感、方向性を表します。
この時点で幹部同士で「この人はもっとこうじゃないか」「自分から見るとこう見える」などのディスカッションができ、いろいろな気づきや発見が生まれます。
さらに実際にその人のイスに座ってその人から見た景色を味わうことで、
「遠く感じる」とか
「背中しか見えない」
「全然みんなの方を見ていなかった」
など、頭で考えているだけでは見えないその人目線の世界が味わえ、相手の気持ちに臨場することができるのが特徴です。
実際に青山学院大学アメリカンフットボール部の新幹部の皆さんもそれぞれ感じたことを口に出し、本音でポジティブな議論をしてくれていました。
未来の理想の姿をイメージ
現状把握ができたら次は理想の形をイスを使って表現します。
ここでは、できるできないは一旦置いておいて
『自分たちが目指すチームとしてこうなっていたらいいな』
という”本当はどうなりたいかの状態”を実際に表してみます。
ここもいろいろな人のイスに座り、実際にその人目線の世界を見る、その人の気持ちを味わってみるということが重要です。
1人ひとりが思い描く理想の形を言葉にし見える化することで、幹部としてのイメージが共有できていたようでした。
そうなるために自分たちにできることを考える
現状把握と理想の未来のイメージができたら、現在の形が何十手か先の未来に理想の形になるために、まず一手目、どのような形になると良いかをディスカッションします。
さらにそうなるために自分自身にできることや工夫、ベイビーステップは何かを個人レベルで考えてもらいました。
「○○が意識が低い」「同じ方向を向いていない」「距離感が遠い」などできていないことにフォーカスするのではなく、現状の形が一手目の形になるためには、まず自分自身がどんなアクションを取ると良いか、何か工夫できることはないかと個人レベルのアクションに落とし込むことがポイントです。
幹部の皆さんもそれぞれ自分自身がとるアクションやチャレンジしてみたいこと、工夫できそうなことが見つかったようで、ベイビーステップとして幹部内で宣言してくれていました。
参加者の感想
- 部員1人ひとりの見えている景色を見える化した事で、幹部に具体的にどのような作業が求められるかがイメージできた。
- 1人ひとりの立ち位置を客観的且つ他の目線から主観的に考えることが出来、また向かうべき方向との距離感や他の部員との景色の差など、見えないものをいかにリアルに考えられるか感じ取れた。
- 自分から見えている景色と、他の部員から見える景色の違いを鮮明に感じることができた。また、理想とするチーム像と、現在の乖離を確認でき、まずは学年内の意識の統一に向けてミーティングなどの活動の意識づけができた。
参加した新幹部からはこのような感想をいただきました。
幹部としてチームを運営するうえでチームビルディングを行うことは必要不可欠です。
そしてそのチームビルディングにおいて、
・チームの現状を把握する
・相手目線になる、相手の気持ちを考える
・どんなチームにしたいかのイメージを共有する
・そのために幹部としてどのような行動ができるかを明確化する
などのポイントが抑えられることで、幹部としての行動が変わってきます。
学業や就職活動と並行し日々真剣に部活動に取り組み、幹部としてチームのために全力で向き合っている青山学院大学アメリカンフットボール部の新幹部の皆さんを、とても応援したくなりました。
スポーツメンタルコーチングで選手やチームをサポートしているENnectionでは、強いチームをつくるうえで欠かせないチームビルディングのサポートも行っておりますので、チーム力に課題を感じている方はぜひ一度お問い合わせください。