高校バスケ部を強化するためには?チームのメンタルを強化する5つのポイント

高校バスケ部を強化するためには

バスケットボールは、ミニバス等で小さな頃から競技経験があるという選手も多くいます。

高校生レベルともなれば、基本的な技術力は習得済みである選手もいることでしょう。
そのような中で、試合を勝ち抜くチーム力を強化する大きなポイントがメンタル面の強化です。

この記事では、なぜバスケにメンタル強化が必要かという観点から、練習に取り入れたいポイントを5つご紹介します。

 

強いチームを作るためには安定したメンタルが必要!

バスケットボールは、体力面やシュートの正確さなどの技術面の強化が重要視されがちですが、個人やチームとしてのメンタル強化がチームの実力に直結するスポーツでもあります。ここでいう「メンタル」とは、一昔前の根性論などではなく、自身や仲間とのコミュニケーション、セルフコントロールやチーム力のことをいいます。

 

個人のメンタルの弱さはパフォーマンスの低下につながる

実力発揮と心理状態は密接に関わっており、例えばチーム内の選手と比較してしまうことで自分はプレーが下手であるという思い込みによる自信の低下、結果を気にしすぎてしまうことによる緊張状態などが試合中のパフォーマンスに影響してきます。特にバスケットボールはここぞという時にシュートを打たなければならないので、メンタル強化を行いいかに緊張・興奮を鎮めるかが鍵となります。

また、個人のメンタルコントロールが十分にできていないとチームとしての方向性にブレが生じてしまうこともあるため、チームとしての一体感が生まれずチームワークも悪くなってしまうことも考えられます。

 

気持ちの弱さがチームの弱さへと連鎖する

個人のメンタルの弱さはパフォーマンス低下やチームワーク低下のほかに、他のプレーヤーに連鎖する形で影響することも考えられます。

 

メンタルを鍛えてチームを強化する5つのポイント

このようにメンタル強化は試合を勝ち抜いていく強いチーム作りに必要不可欠です。では実際にチームとしてのメンタルを強化する5つのポイントをご紹介します。

 

チーム内のビジョン構成

練習で基礎体力やシュートなどの技術力を培う前にチームとしてどうありたいかというチームビジョンを構成しましょう。ただ毎日シュートを打っているだけでは、何のための練習かわからなくなってしまいます。

コーチと学生間のヒアリングやチームミーティングにおけるコミュニケーションを通じてチームの目指す方向や課題点を見つけだし共有しましょう。また、ビジョン共有時に個人がどのような選手になりたいかという価値観等の内面的な部分も共有することにより、お互いにリスペクトしあえる関係性をあらかじめ作り出すことができます。

 

「自分との対話」を通じて選手が自己分析を行いビジョンを構築する

ミーティング終了時に、選手に求められることは自分と対話をすることです。チーム内での課題を解決するために自分ができることは何か?何が足りないかということを考えることで選手個人に主体性が生まれます。この時点では、目標が一つに絞れなくても構いません。選手が自ら課題を考える主体性がボールに向かう気持ちを加速させます。

学期の始まり・シーズンの始まり・学生が行き詰まっていると感じた時、コーチがヒアリングを行い自分との対話を促しましょう。

 

チャレンジ・失敗を許す空気感

目標設定に基づき毎日の練習にチャレンジしたくなるテーマやメニューを取り入れることも重要です。練習メニューに個人がワクワクするようなテーマを取り入れることで主体性の獲得を目指しましょう。

練習の過程で重要なポイントは、選手同士がなんでも意見を出せる雰囲気を作り出すことがポイントです。信頼しあえる関係性は、チーム内での個人の存在意義・主体性を見出しモチベーションの向上に繋がります。選手の小さな変化に気付き、他の選手にコーチから共有することもチームの雰囲気作りに大きく貢献するでしょう。失敗に対して怒鳴るばかりでなく、失敗を恐れずチャレンジを促す環境づくりが大切です。

 

イメージトレーニングを行う

イメージトレーニングは、技法としては漠然とした印象を持つ方も多いとは思いますが、実は視覚・触覚・味覚・嗅覚などの身体感覚に関係する非常にロジカルな技法に基づいています。学生の緊張をほどき、パフォーマンスを向上させることに効果的です。

イメージトレーニングのポイントは、成功体験や思い出したい技術を鮮明にイメージしそれを繰り返すことです。

 

パフォーマンスを事後分析(フィードバックの重要性)

試合や練習が終わったら、競技場面を振り返り、フィードバックを行うことを心がけましょう。選手は毎日繰り返している練習にどうしてもフォーカスしてしまい、初めに共有したチームや個人のビジョンを忘れてしまいがちです。ミーティング内で実際にフィードバックの内容を紙に書いて可視化しましょう。技術力の向上だけではなく、忘れかけていたビジョン・主体性・モチベーションを取り戻すことにつながります。

 

まとめ

団体競技のチーム力を底上げさせるためには、選手個人とのコミュニケーションを通じてビジョンを共有し、何のために練習をしているのか、チームにおける自分の存在意義とは何かという意識を持つことが選手のメンタル強化において大切です。

「ENnection」では、スポーツにおけるメンタルコーチングを行なっております。チームの方向性を統一することが難しい、個人のモチベーションに課題を感じている指導者の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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