スポーツにおいて、自立とは異なる「主体性」とは?主体性を身につける方法

主体性

チームスポーツをしていると「主体性」のある行動をしなさいと言われることはないでしょうか。そう言われると「主体性ってどんな行動?姿勢?」と疑問に思われる方も多いでしょう。スポーツにおける「主体性」とは、「自立」とはまた異なります。

どのようなことを指すのかわからないままでは、どう行動したらいいかもわかりません。そこで、スポーツにおける「主体性」とはいったいどのような行動を指すのか、さらに「主体性」はどのようにして習得することができるのかを解説していきたいと思います。

「主体性」はスポーツにおいて非常に重要

そもそも主体性とはどのような姿勢をいうのでしょうか、またなぜスポーツに必要なのかについて解説します。

スポーツにおける「主体性」とは

「主体性」とは、どのような状況下においても自分の意志や判断をもって行動することです。「主体的」な行動ができる人というのは、目的は何かを明確化し、その後の流れや未来を描き自身の行動に責任を持つことができます。

チームスポーツでは、チーム全体の雰囲気を良くするなどのチームワーク、チームビルディングが非常に重要となります。常にチームを良くすることを念頭に行動できる人がいれば、単独的な行動だけでなく部員同士の関係性やコミュニケーションを大切にし、チームのために自ら行動することができます。

「主体性」とは異なる自立とは「独り」を表す

「自立」とは、他人の指示や支配などに影響されず、自分の能力や判断だけを頼りに行動することをいいます。すなわち、「独立」や「ひとり立ち」と言い換えることが可能です。

したがって「主体性」が個人だけでなく、周囲との関わり・助け合いのうえで成立するのに対し、「自立」は周囲からの援助なしに自分独りでという意味合いが強くなります。

スポーツにおいて「主体性」が重要とされる理由

スポーツでは常に状況が変化し、様々な判断、対応が求められます。そのため現在自分やチームが置かれている状況を把握し、どのような行動をすべきか判断する力が必要になります。 その際には、チーム全体を見て状況を把握し自ら行動することができる「主体性」が必要となり、1人ひとりにそれが備わるチームとなることでチームのパフォーマンスが上がり、結果や目標達成に繋がります。

「主体性」がないとどうなる?

「主体性」がない人とはどのような人なのかに焦点を当てて解説しましょう。

他人のせいにする

「主体性」のない人は、試合中にミスが起こった場合などには、他人のせいにしたり解決策も他人任せになったりする傾向にあります。解決法を自分で考えようとしないため「どうしたらいいか?」といった指示を仰ぐような言動が頻繁に見受けられるのです。

「主体性」のある人であれば、自身の考えを自身の責任に基づき提案します。「主体性」のない人は、この 「提案」ができないために、指示を待つ受け身の姿勢になってしまいます。

周りに流されやすい

「主体性」がない人の特徴として、周囲に流されやすいということが挙げられます。自分で物事を考えて判断することができないために、周囲の意見や行動に流されるがままの状態になってしまいます。

「波風を立てたくない」「険悪になりたくない」という考えからそのような周囲に合わせる人もいるかもしれませんが、それは自分で考えて判断するということを放棄しているとも考えられるのです。周囲の状況に対して各人が自分なりの意見を発信していかなければ、良いチームは作れません。

応用力がない

「主体性」がない人の特徴として、自分で考えるということをしないためずっとマニュアル通りのままということがあります。これはイレギュラーなことが起こったり、刻一刻と状況が変化するスポーツにおいて、試合中などには非常にチームとしても不利な状況になってしまいかねません。

さらにそのような状況であっても、指導されたことを実行しただけなので本人は自分のミスとは思いもせず、よって解決法を自分で模索しようということにもつながりません。このようなメンバーがいるとチームの雰囲気も悪くなってしまいます。

「主体性」を高める方法

「主体性」がないとチームとしてのスポーツは成り立たないということが想像できたのではないでしょうか。では、どのようにすれば「主体性」をもった人へ育てることができるのでしょうか。個人やチーム全体として成長するために「主体性」を高める方法を紹介します。

選択する機会を与える

「主体性」のない人にいきなり自分で判断して行動するよう指示してもなかなか難しいでしょう。そこでまずは選択肢を与えるように工夫してみることです。もともと自分で考えるという習慣がないため、何を考えれば良いのかわからない場合がほとんどです。「どちらがいいと思うか?」などの選択肢を与えることで考えやすくなります。

「あなたならどうする?」などの細かな問題提起

練習中のあらゆる場面で「あなたならどうするかな?」と問題を提起し、常に考えさせる習慣をつけましょう。実際の行動に起こさずとも常に考えるクセがつくと、自分のことから始まり周囲の状況も判断できるようになります。

まとめ

スポーツには「自立」に加え、周囲との調和も含む「主体性」が良いチームを作るためには重要となります。

「ENnection」ではスポーツに必要な姿勢を身につけるサポート・関わりをしております。チームに主体性がなく伸び悩んでいるという方は、ぜひ一度「ENnection」にご相談ください。

ページ上部へ