選手の主体性を高め、可能性を引き出すためのコーチとしての6つの信念

暴言、暴力、体罰、根性論、勝利至上主義・・・

 

昨今のスポーツ現場において問題となっていることの根底にあるのは

指導者の価値観を押し付け

一方的に評価・判断・分析をし

そもそも選手を信じ切れていない

という『指導者としての在り方』が原因の一つとなっています。

 

ここでは、選手の主体性を高め、可能性を引き出し、成長サイクルを加速させるためのコーチングという関わりにおいて大切にしている

スポーツメンタルコーチとしての信念をご紹介します。

 

スポーツメンタルコーチとしての6つの信念

①人は1人ひとり違う、違っていい

文字だけを見ると当たり前のように感じることかもしれませんが、これがなかなか難しいことなのです。

これを本当に思えていないと相手の考えや意見を

評価・判断・分析してしまったり

自分の過去の体験に参照して、自身の価値観に寄せてしまったり

せっかく出てきたアイデアやクリエイティブな発想を取り入れられなかったり

もったいないことが起きてしまいます。

 

よく普段の会話でも

「あいつは変わっている」
「普通は〇〇」

などと、無意識のうちに何か基準や枠をつくり、自分の価値観を押し付けてしまう評価・判断・分析モードになってしまっていないでしょうか?

78億人いれば78億通りの考えや価値観があってよい

それぞれに素敵な人生があって、1人ひとりが人生の主人公である

と信じられることによって、他者を認め、尊重できるようになります。

 

②人はそもそもチャレンジ好きな存在

よく現場で

「あいつは言われたことしかやらないんですよ」

という言葉を聞くことがあります。

ですがそれは本当に ”そういうやつ” なのでしょうか?

失敗を恐れ、怒られることを恐れ、いつの間にか ”チャレンジできない現象が起きているだけ”

であって、

そもそも ”そういうやつ” ではない

はずです。

コケてもコケても何度でも自転車にトライして乗れるようになったように、人は本来チャレンジ好きな生き物なのです。

『失敗はない、あるのは学びだ』という場をつくれることで、どんどんチャレンジしていける、チャレンジしたい、と思えることで成長サイクルは加速します。

 

③人は本来クリエイティビティに富んだ存在

こちらもよく現場で聞こえてくる声として

「あいつは全然自分の意見をもっていない」
「今の子たちは全然考えられない」

などといったものがあります。

しかし、みんな小さい頃は大人が無理だと思うような方法で積み木を積んでみようとしたり、想像もしないような絵を描いたり、人は本来創意工夫に満ちた、クリエイティビティに富んだ存在のはずです。

それがいつの間にか

周囲から評価・判断・分析され、否定され、意見が違うと笑われ、型にはめられるという経験を重ねる中で、『自分の意見を言えない』『周りの顔色を窺う』ようになってしまっているという現象が起きているだけ

で ”生まれた時からそういう人” ではないはずです。

蓋や枠となっているものが外れるだけで、どんどんクリエイティブな発想や意見が湧きあがってきます

 

④未来はいつからでも創ることができる

何かを始めるのに、チャレンジするのに、遅いなんていうことはありません。

どうしてもできない理由に目が向いてしまいがちですが

『本当はどうなりたいのか』『何を大切にしたいのか』

に目を向けることで、自身の価値観に気づくことができます。

「何の制約もなかったらどうしたい?」

と問いかけることで ”本当になりたい姿” が見えてきて、そこに向けて自分に何ができるのかを考えることで、未来はいつからでも創ることができるのです。

 

⑤伸びしろは無限大

「あいつの能力はこれくらいだ」
「自分の限界はこの辺だ」

と決めつけてしまうと、本当はまだまだたくさんある伸びしろに気づくことができず、成長サイクルが止まってしまいます。

選手も、コーチも、親も、まだまだ知らない世界がたくさんある、できていないことに目を向けるのではなく伸びしろは無限大だと信じて取り組めるようになることで、パフォーマンスも人生ももっともっと素敵なものになっていきます

 

⑥意見・アイデアは違っていい、違うからこそシナジーが起きる

「こいつらの意見バラバラで、まとまりがないんですよ」

ではなく

『違うからこそ新たなアイデアが生まれてくる。それぞれの意見があるからこそシナジー(相乗効果)が生まれる』

と信じて関わることで、新たな発見や、1人では出てこなかったアイデアが生まれ、チーム力がどんどん大きくなっていきます。

全員が同じ意見、同じ考えでは新たなものは生まれない、これ以上の成長もない

とすると

意見はバラバラだからこそ新たな発想が生まれる、より良いものになっていく伸びしろがある

と考えることができます。

 

 

以上が選手やチームの主体性と可能性を引き出し、成長サイクルを加速させ、チーム力最大化へと導くために

スポーツメンタルコーチとして関わるうえで大切にしている6つの信念です。

この記事をご覧の指導者や保護者の方も、改めて自身の関わりを振り返り、もし6つの信念に当てはまらない部分があれば

「こんな風に信じてみると何が起きるかな?」

と目を向けてみていただけると何か発見があるかもしれません。

 

 

とはいえ、いきなりこれまでの関わりを大きく変えるのはなかなか難しいものです。
そんなときは選手やチームの主体性と可能性を引き出し、成長サイクルを加速させチームにシナジーを起こすためのサポートをしている、スポーツメンタルコーチENnectionまで一度ご相談ください。

ページ上部へ