甲子園まであと一歩!高校野球チームを強化するメンタルトレーニング

高校野球チームを強化するメンタルトレーニング

スポーツにおいて、「心・技・体」の3つの要素が大切だとよく言われます。
高校野球チームを勝利に導くためにも、この3つのバランスが大きなカギを握っているのです。

今回は、その中でもチームの雰囲気を左右する、部員の「心」の強化を行うメンタルトレーニングについてご紹介します。

プレイの実力はついてきたものの、大切な場面で押し負けてしまうという場合は、ぜひメンタルトレーニングを取り入れてみてください。

 

メンタルトレーニングとは?

そもそも「メンタルトレーニング」とは一体どのようなものなのでしょうか。ここでは、メンタルトレーニングの基本的なことについてご紹介します。

 

メンタルトレーニングとは

メンタルトレーニングとは、プレイヤーが試合においてその時点で最高のパフォーマンスを行えるように、安定したメンタルを維持する訓練のことです。メンタルを「心の持ちよう」と漠然としたものと捉えるのではなく、あくまで「機能」としてコントロールすることを目標とします。

最も分かりやすい例が、「ルーティン」を作ることです。プレッシャーがかかる場面で、いつも同じ動作を行うことで、本番でも練習と同じような安定したメンタルを手に入れられるでしょう。「ルーティン」は、プレッシャーのせいでいつもと同じようなプレイができないプレイヤーにおすすめの方法です。

 

メンタルビジョントレーニングも取り入れよう

メンタルトレーニングと似たものに、「メンタルビジョントレーニング」というものがあります。メンタルビジョントレーニングとは、メンタルトレーニングに加えて目の機能を向上させる訓練を取り入れたものです。

目の瞬発力が必須となる野球では、目の使い方のクセを解消しつつ、メンタル面でも強化を狙うこの「メンタルビジョントレーニング」がたいへんおすすめです。

 

メンタルトレーニングを取り入れるメリット

昨今、高校野球チームでもメンタルトレーニングを取り入れているチームが増えています。では、どうしてメンタルトレーニングを行うチームが増えているのでしょうか。ここでは、チームの練習にメンタルトレーニングを取り入れるメリットをご紹介します。

 

プレッシャーに負けず本番で実力を発揮できる

実力は伴っているのに、本番の試合では緊張して普段通りのパフォーマンスができないというプレイヤーはいませんか。そういったプレイヤーは、メンタル面を鍛えるのが先決です。

メンタルトレーニングを行うことで、本番のプレッシャーにも負けないメンタルを手に入れられます。また、試合の結果以上に、プレイヤー自身の自己肯定感を高められるため、プレイヤーのさらなる成長へとつながるとい言えるでしょう。

 

日頃の練習での主体性が育つ

プレイヤーが成長するのに重要なのが、「主体性」です。主体性とは、自分で物事を判断し、行動に移すことを指します。

つまり練習に受け身の気持ちで参加するのではなく、野球を上達させるためにはどうすれば良いかを自分で考え、実際に行動に移す、ということです。

メンタルトレーニングを続けることで、本番だけでなく練習中もメンタルを維持できるようになります。それに伴い、練習への集中力が向上し、技術面の上達も期待されるのです。

この好循環を生み出せるのも、日頃の練習にメンタルトレーニングを取り入れる大きなメリットです。

 

目標が定まりチームが同じ方向を向ける

メンタルトレーニングの中には、チームの目標をはっきりさせるという工程があります。その時点でのチームが頑張れば達成できるような具体的な目標を定めることで、チームのメンバー全員を同じ方向に向かせることができるのです。

チームが同じ方向を向くことで、練習にも身が入り、試合に対する熱意もチームで共有できます。こうして、日頃の練習へのモチベーションを維持できるというのも、メンタルトレーニングのメリットです。

 

メンタルトレーニングの目標設定の流れ

実際にメンタルトレーニングではどのようなことをするのでしょうか。チームの現状や課題によってその内容は変わりますが、ここでは多くのチームで行われるであろう「目標設定」の流れについてご紹介します。

 

目標設定には3つの段階がある

一口で「目標設定」と言っても、そのスケールごとに3つの段階が存在します。最初に考えるべきなのが、「最終的に何を成し遂げたいか」という大きな目標です。代表的なものとして「甲子園出場」「〇回戦出場」、個人レベルでは「大学からスカウトを受ける」などが挙げられます。

このように、まずは中~長期的な目標を掲げましょう。

 

長期的な目標を達成するための目標

次に、先ほど定めた長期的な目標を達成するための、一まわり小さな目標を立てます。具体的には「打席で結果を残してチームに貢献する」「粘りのある守備をする」などのパフォーマンス目標が挙げられます。

先ほどよりも目標に具体性を持たせることが大切です。

 

最後に日常レベルの目標を立てる

最後の段階では、日常の練習レベルの目標を立てます。さきほどのパフォーマンス目標を達成するには、具体的にどのような練習を行えば良いか、日頃の練習メニューの中でどのようなことを意識すれば良いか、を考えましょう。

 

まとめ

高校野球で強いチームを作るには、プレイヤーの技能面を鍛えることはもちろんですが、若さゆえのメンタルのブレを抑えることも大切です。

本番で、練習と同じパフォーマンスを安定して行うためにも、ぜひ日々の練習にメンタルトレーニングを取り入れてみてください。

「EN nection」では、メンタルコーチング、メンタルビジョントレーニングといったメンタル面の強化に関するお手伝いをさせていただいております。精神面の強化が必要だとお考えの指導者の方などは、まず一度お気軽にご相談くださいませ。

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