コーチングでは
『成長のための答えは本人の中にある』
という考え方が大前提にあります。
スポーツメンタルコーチングの師匠である柘植陽一郎氏の著書のタイトルも
『成長のための答えは、選手の中にある
選手のポテンシャルを100%引き出すスポーツメンタルコーチング』(柘植陽一郎著 洋泉社)
です。
そんなコーチングの大前提となる考え方を
選手とのコーチングセッションの中で改めて実感したので
ここに綴っておきたいと思います。
80億通りの考え方、価値観、感覚があっていい
人は1人ひとり違う、違っていい
スポーツメンタルコーチとしての
6つの信念のうちの1つです。
人は1人ひとり違うからこそ、80億分の1の答えは本人の中にある。
それを引き出せるよう
それが湧き出てくるように
サポートをするのがコーチングという関わり方。
普通に引くって?
今回のコーチングセッションでは
「最近調子が悪いんです」
という選手の言葉からスタートしました。
調子が悪いとは具体的にどういうことなのか
良い時と比べるとどこがどう違うのか
と今何が起きているかを深掘りしていくと
「良い時は普通に引いていただけだから、今は何が悪いのかわからない」
とのこと。
そこで
『普通に引く』
とはどういうことなのかを要素分解。
更にそれを
『競技の話が全くわからない身近な人に説明するとしたら』
というレベルまで細分化。
↑ここが今回のポイントです。
自分自身、もしくは競技のことがわかる周りの人との会話の中では
「お互いにわかったつもり」
になってしまい
大事な言葉や意識、感覚を
抽象的なままにしてしまいがちです。
更に指導者は
そこに対して自分自身の感覚で
一方的に指導してしまうこともしばしば。。
コーチングという関わりの中においてはもちろん
技術コーチや指導者、先生、親といった
何かを教える、アドバイスすることが多い立場の方も
わかった気にならずにまず聴いてみる
というところからスタートできると
指導やアドバイスの質が格段に高くなります。
改めて競技を知らない人に伝えるレベルまで
細分化してみた選手の感想は
「大事なことがたくさんあるのに、やっているつもりでやっていなかった」
「何が悪いんだろうということばかりに意識が向き過ぎていた」
「何回も出てきているワードが大切にしたいことなのだと改めて気づいた」
「周りの人に見てもらって直していたところはこのマップ外のところで、そこにどれだけ取り組んでも私が『普通に引ける』ようにはならないですよね笑」
と改めて
自分自身が大切にしたいポイント感覚、意識などに
気づいていただくことができました。
メンタルコーチとしても
周りの人が
“わかった気になって”
アドバイスしていることは
本人のマップの外にあることもある
ということに気付かされ
改めて本人の中にあるものが湧き出てくるお手伝いをする
コーチングという関わりのパワフルさを実感しました。
「普通にやればできるのに」
という言葉をよく聞きますが
「その普通って何のことを指すのか」
を深掘るお手伝いをして
そこからパフォーマンスアップのヒントを
共に探求できるのがメンタルコーチ。
スポーツやビジネスのパフォーマンスを上げたい
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